ラテン語をかじってみた & 使ってみてよかったテキストや文法書、辞書
辞書の語源の欄が気になる
英語をやっているときからのクセなのですが、辞書を引く度に語源が気になって、ついつい読んでしまっています。
小説を読んでいる時だと、全然先に進まなくなるので、ニュースなどの短い文だけにしようと心がけているのものの、気になる時は気になっちゃうんですよね。
古い時代の語が起源だと、全然ピンとこないし、忘れてしまうものも多いのですが、それはそれで楽しいし、ついでに覚えられたらめっけものくらいのスタンスで読んでます。
フランス語を勉強してから気づいたのですが、フランス語起源の英単語も多いみたいです。
古い時代のフランス語が語源だと、ちんぷんかんぷんなのですが、面白いつづりだなとか、どう発音されていたんだろうとか、何だか中世フランスの香りがするなーとか(いや、あんまり詳しくは知らないんですが (^^; )、色々と妄想が始まって楽しくなります。
でも、そもそも英語って、ラテン語起源の語のほうが多いんですよね。
それなら、ラテン語もちょっとだけかじってみようか。ある時期から、そんな思いが日に日に増してきました。
学問や職業として本気でラテン語に取り組んでいる方が聞いたら、なんとゆるすぎる、と叱られてしまいそうです。
しかし、フランス語を独学してみて(レベルはそんなに上がっていないけど)それなりに楽しめてきたので、ラテン語もやってみようかという気持ちが湧いてきたのです。
また、フランス語文法で少し複雑な文法体系にも慣れてきて、自作の文法ノートやノートの記述の仕方もこなれてきたところでした。超自己流なノウハウだけど、他の言語に応用してみたら上手くいくのかなということも気になって、始めてみることにしました。
ラテン語のテキスト
ラテン語の会話文をベースに、文法や関連の単語・熟語を学んでいく形式で、初心者にも分かりやすいです。
CD付きで、ダイアログや練習問題の一部、コラムを読み上げたの音声を聞くことが出来ますが、読み方がちょっと棒読みな感じかな。
後半からは名言集のコラムが出てきて、ローマの人々の考え方や哲学のようなものを垣間見ることが出来ました。
例えば、Omnis ars imitātiō est nātūrae.(すべての芸術は自然の模倣である セネカ)。
名言は合計で50本(10本×5ページ)で、全部訳読するのはちょっと大変だったけど、やってみたらとても面白かったです。
ラテン語のテキストは、これ以外にも何冊か買ってやってみたのですが、現在のところ、最後までやり通せたのはこの本だけです。
今後やり終えたテキストが出てきた時には、またこのブログにアップしようかと思っています。
ラテン語の文法書
B6サイズで、32ある見開ページに、活用や変化、格、前置詞、副詞などがまとめられています。
中級者の方はど忘れした時の早見表として利用されていると思いますが、私は初心者なので、最低限知っておくべき文法事項を覚えるためのツールとして、まず掲載された例文を訳読し、その後何度か通読する、という使い方をしました。
ページの左右は、印刷された番号が見えるようにカットされているので、その番号を押さえてめくればすぐに目的のページが開けます。
ラテン文法が日本語で丁寧に解説されているので、入門時や、英語版の文法書で不明点があった時に参照できて便利です。
Allen and Greenough's New Latin Grammar
英語版のラテン文法書。説明が詳しくて例文が多いのでおすすめです。私は英語を少しやっていたせいか、前述のものよりこちらの方が理解しやすかったです。文の構造という面から見ると、日本語より英語のほうがラテン語に近いせいかもしれません。
オンライン辞書
Perseus Digital Library
ペルセウスはTufts大学の辞書&文献データベースで、ラテン語の辞書はLewis & Short、Lewis & Short Elem.が利用できます。紙の辞書を自動読み取りでテキスト化しているためか、エラー(ミスタイプ?)が時々あるのが、玉に瑕。
- トップページ
http://www.perseus.tufts.edu - 羅英検索:
http://www.perseus.tufts.edu/hopper/morph?l=&la=la - 英羅検索:
http://www.perseus.tufts.edu/hopper/definitionlookup?target=la
紙の辞書
Cassell's Standard Latin Dictionary
中辞典サイズでそれほど重すぎず、オンラインの辞書がエラーで見づらかった時や、説明が分かりづらい時などにサッと利用できます。
上記のニューエクスプレス ラテン語を終了した後に、もう少し厚めのテキストをやっていましたが、中辞典ではどうも力不足を感じ始めたので思い切って買ってしまいました(テキスト名は、まだ終了していないので載せていません)。
古典語の辞書は、19〜20世紀前半に編纂されたものをそのまま現代でも使用していることが多く、そういったものは、印刷が悪かったり、説明の英語の文体が古かったりします。
こちらは現代のものなので、語の定義や説明も分かりやすく、もちろん印刷の状態も素晴らしいです。
日本のアマゾンではびっくりするくらい高いのですが、英国のアマゾンでは3分の2くらいの値段で買えてしまいます。長く勉強を続けていくつもりという方は、検討されてみてはいかがでしょうか。
iPhone, iPad用辞書(iOSアプリ)
Lewis & Shortを含むラテン語の複数の辞書や古典ギリシア語の複数の辞書が利用できます。ソースはPerseusのものを使用。