スペイン語との出会い & 使ってみて良かったテキストや文法書、辞書
ラテン音楽のリズムに誘われて
最近ではCMでもよく耳にするラテン音楽。以前、安い3枚組のベストCDを買って聴いてみたところ、これがすごく気持いい! 以降、アルバムを少しずつ買い足しては、時々聴いていたのですが……
ラテン音楽の歌、自分でも歌えたらちょっとカッコイイんじゃない? そんな不埒な気持ちから、スペイン語を始めてしまいました。
スペイン語のテキスト
最初、会話重視のテキストを使用していたのですが、何を学んでいるのか分からなくなってきたので止めてしまいました。
次に、文法重視のテキストを探してやり始めたのですが、難しくて途中で投げ出してしまいました。テキストといういより文法書をひたすら読んでいくような感じで、だんだん息が詰まってきたのです。
フランス語でも、ゆるい語り口の文法テキストのお陰で、その後の勉強が進んでいったことを思い出しました。
スペイン語で、もうちょっと初心者にやさしいものはないかと探していたところ、こちらがみつかりました。
口調がカジュアルすぎるくらいカジュアルなんだけど、難しい文法項目をうんと噛み砕いて説明してくれるので、助かりました。
入門用文法は一通り終わって、そろそろ会話も勉強したいんだけど、文法ももう少し復習しておいたほうが良いのかな、という時にぴったりなテキストです。
本文が会話形式で、文法項目を説明しながらステップアップしていきます。動詞の活用や時制、法はもちろん、数の数え方、曜日や月の名前なども取り上げられていて、これ1冊をやるだけで、初級文法と基本的な語彙、会話などをまとめて学ぶことが出来ます。
1度最後までしっかりやり、その後音読テキストとして1日に1課読むようにすると復習が楽です。慣れてきたら1行ずつ暗唱するようにすると、さらに記憶に残りやすくなります。
驚くほど身につくシリーズはスペイン語を最初に買ったのですが、基礎の総復習に便利なので、その後イタリア語、フランス語バージョンも買い足しました。
スペイン語の文法書
解説が詳しく、少し長めの読解問題やスペイン語の文を書く時に、とても重宝します。
ただ、複数の編集者によって書かれているため、1つの項目を調べるのに複数のページを探さなければならない場合もあり、ちょっと不便です(でも、使っていくうちに慣れました)。
NHKテレビのスペイン語講座で時々講師をされている、福嶌教隆先生も執筆されています。イラストが上手で、オヤジギャク連発の面白い先生というイメージだったのに、すごく詳しい解説を書かれていて、びっくりしました (^^;。
A New Reference Grammar of Modern Spanish
例文が少なく、説明文の方がやや多めなので、私の今のレベルでは少し難しく感じますが、スペイン語と英語の差分を確認するのに便利です。スペイン語や英語が上達すると、もっと使いやすくなるのかも。
スペイン語の辞書
見出し単語の音声付きで、発音が分かりやすい。動詞は活用形からも引くことができて、成句や用例検索もOK。活用形も多く載っています。
Collins Spanish Dictionaryのアプリは複数のメーカーから出ていますが、Cole Zhu Inc.のものは例文検索ができるので、西英・英西ではこのアプリの出番が一番多いです。動詞は活用形からも引くことが出来ます。
ラテン音楽の歌詞を英訳する時にも便利。
ラテン音楽やタンゴの歌詞には、口語やスラングが多いので、最初はオンライン辞書で調べていたのですが、見つからないことが多かったのでこのアプリを買ってみました。
大手出版社の辞書には載っていない単語や表現をいくつか見つけることができましたが、特にスラングが多いというわけではないようです。でも、あるとそれなりに便利。
Mac OSの辞書アプリ
Gran Diccionario Oxford - Español-Inglés • Inglés-Españolを使っています。Macを持っているとその他の外国語辞書も無料ダウンロードできるので、Macユーザーならぜひ使い倒しましょう。
スペイン語で何をやりたいのか、自分で決めなきゃ
テキストで迷走
実は、上記のテキストの後にも何冊かやってみたのですが、途中で投げ出したり、またやろうという気持ちはあるものの、そのまま放置したり、といった状態です。
でも、面白くないテキストをやり続けてスペイン語自体が嫌いになってしまうより、自分に向いたテキストを探した方がずっと良いし、途中まででも、何もやらないよりは前に進んでいるのではないかと思います。
実際、テキスト勉強の合間にラテン音楽の歌詞を少しずつ訳したのですが、中途半端であっても、いくつかのテキストをやった後では、歌詞を訳すのが段々楽になっていきました。
作文修行
スペイン語の後に、イタリア語をやったりして、少しブランクが空いたのですが、もう一回集中的にやってみようと、Lang-8(外国語学習者の相互添削サイト)でスペイン語の文章をしばらく書いていた時期もあります。
内容は、スペイン料理(トルティーリャやパエリアなど)を自分で作ってみた話や、趣味のサイクリングで行った、東京やその近郊のおすすめスポットの紹介などです。
月島のもんじゃの紹介をした時に、「具沢山の粉モノを焼きながら、友人や家族で一緒につつくので、ちょっとパエリアに似てるかも」と書いたら、「夏に大きなフライパンのそばで、みんなでパエリアを食べるとすっごく暑んだけど、もんじゃもそうなの?」、みたいなコメントをもらいました。やっぱ似てるんだーと分かって、とても面白かったです。
語学の落とし所って?
スペイン語も英語と同じように様々な国で使われているので、学ぶ目的は人それぞれですよね。旅行を楽しみたい、友人とのコミュニケーションを深めたい、ラテン音楽を原語で歌いたい、文学を原書で読みたい、などなど。
外国語を学ぶ時には、英語のように、読む、書く、聴く、話すの4技能の全てを鍛えなければ、と思い込んでいましたが、得意な分野とそうでない分野は(英語と同じように)やっぱり出てきます。自分が楽しみたい、追求したいと、心から思える分野を重点的に学ぶだけでも、十分幸せな気持ちになれるのではないでしょうか。
スペイン語圏の小説を読めたら良いな、と思うこともあるのですが、日本語でも小説はあまり読まない方なので、もう少し上達してから考えてみても遅くはないのかもしれません。
取り敢えず、ラテン音楽の歌が少しは歌えて、文章でのコミュニケーションも取れるようになってきたので、ひと山越えたな、と言った感じです(やっぱ、ゆるいかなぁ)。